ITイベントでトランシーバーアプリつかったらすごく便利だった話


PHPconference2016に会場ネットワークのスタッフ(CONBU,http://www.conbu.net/)として参加してきました。
その際に使用したトランシーバーアプリのZello(https://zello.com/)について他所で少しネタにしたところ思ったより反響があり、需要がありそうなので用途や使い勝手などなどの詳細をまとめてみます。

zelloの画面。話す時は丸ボタンを押し続けます。(PTT:Push to talk)
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用途

ITイベント当日の運営チームメンバー内の情報共通です。CONBUチームはネットワーク設営や撤収で会場のあちこちでメンバーがバラバラに作業するので、不明点の問い合わせや進捗確認に非常に手間取ります。トランシーバーがあると情報共通がとてもスムーズになります。

slackやLINEなどの文字ベースでもよいですが、イベント当日の準備や開催中に即時性が求められる場面で文字を読み書きするのは難しいです。その点、音声会話のトランシーバーはリアルタイム性がとても優れています。もちろん、slack等は文字が残るという優れた特性があるので、併用すると良いかと思います。

トランシーバーアプリを使ったワケ

CONBUチームではイベント当日のリアルタイムな情報共通用途でトランシーバーの専用端末を使っていました。こういうやつ

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とても便利なんですが、難点もあります。

  •  メンバー全員分のトランシーバー端末を用意できない
    • メンバーが10人を超えると買っても借りてもかなりのコスト高になります。ちなみにAmazon等で安価に変える端末はせいぜい見通し距離しか飛ばないので役にたちません。
    • トランシーバーを使うのはイベント当日+前日準備日だけなので、我々のようなボランタリーな活動では買うというのはコスト的に見合いません。今までトランシーバー端末は各個人の私物を使っていましたが、負担はそれなりに大きいです
  •  ボッチがでてきてしまう
    • リーダークラスのメンバーだけ端末を使うのもありですが、非使用のメンバーとの情報格差がでてしまいチームとしての一体感が出にくくいように思えます。とくに当日に初めて参加するスタッフはボッチになりがちで深刻です。
  • 専用端末の管理が大変(とくにレンタル)
    • 端末の故障や紛失リスクがとても怖いです。とくにレンタルの場合、そういったリスク補償費用込みで借りないと怖くて使えません。

トランシーバーアプリzello

今回はスマートフォンにトランシーバーアプリのZelloを入れて使いました。実際に今回使ってみてとても便利だったので、また使おうと思ってます。

使い方はこちらが詳しいです。

 

良いところ

  • メンバー全員が使える
    • これが最大の利点だと思います。リーダークラスとメンバー全員が同じ情報をリアルタイムで把握できる利点はイベント運営ではとても大きいです。メンバー間の情報格差が埋められます。
    • ボランティアイベントですと当日初めて顔を合わせる人も多いので、当日メンバーは疎外感を抱きがちです。全体の流れが(ぼんやりでも)把握できるのでチームの一体感が上がります。

写真は最初に使う練習をしてるとこ。

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  •  コストはほぼゼロ
    • スマートフォン以外のコストはほぼゼロです。アプリ自体は無料。イヤホンも必須ですが手持ちので十分ですし、100均モノでも良いです。
  • iPhoneとAndroidともに使える
    • WindowsPhone用もあるようですが今回は未検証です。
  •  モバイル通信とwifiのどちらでも使える
    • パケ代を気にしなければモバイル回線だけで十分使えます。もちろんWifiでも可能です。
  •  自分の慣れてるスマホで使える
    • これも重要。トランシーバー専用端末を使ったこと無い人もメンバーにはそれなりにいるので、普段使いのスマホを使えるのはとても利点があります。
  • 画面ロック状態でも聞こえる
    • ロックしても声はきこえます。話す時はロック解除が必要。
  • 他アプリ使用中でもバックグラウンド動作する
    • zelloを常にスマホ画面の前面に出しておく必要はありません。slackやFacebookなど他アプリを操作しててもスピーカーから声がなります。
  • 会話が 同時双方向(全二重)でなく片方向ずつ(半二重)である
    • トランシーバーなら当たり前ですが、同時に2人以上は話せず、話せるのは1人だけです。LINEグループ通話やSkypeグループ通話は全員が同時に話せるので一見便利そうですが、人間の会話処理能力は作業のときは格段に落ちます。だれもが聖徳太子的に多重音声を処理できるわけじゃないので、この意味でもLINEやskypeのグループ通話は不適と思います。
    • その点、片方向ずつですとAさん→Bさん→Cさん→,,,と言った具合にシリアルに会話が処理できるので理解しやすい=情報格差が出にくい、です。
  • 声がでる前に信号音がなる
    • 通話が始まる前に「ププッ」っと信号音が鳴るのが便利です。信号音が聞こえると「今から誰かが話すんだな」と意識を耳に向ける事ができます。
  • 音声履歴が取れる&再生できる(追記:@tinbotuからのコメント)
    • 音声履歴を端末に保存できて、かつそれを再生することができます。聴き逃したら後から聴き直すことが可能です。これは普通のトランシーバー専用機ではできないことです。
    • 音声履歴はアプリが起動しているときのみ端末側に保存されます。世界の何処かにある謎サーバに保存されるわけではないので、アプリ起動していないときの過去履歴は聞けません。
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音声履歴の画面

もう一息なところ

もちろん良くない点もありますが、個人的には許容範囲です。

 

  • バッテリー消費がそここそ大きい
    • 手持ちのiPhone6だと、半日で電池残量が50%くらいになりました。それでもSkypeの大食いに比べれば雲泥の差です。
    • 待機状態であればそれほど大きくないです。
  • ユーザー登録が必要。
    • やや面倒ですか、これは仕方ないでしょう。
  • 画面ロック状態では話せない
    • 聞く事は出来ますが、話す時はロック解除が必要です。スマホなのでこれも仕方ないかな。
  •  ハンドマイクが高価かつ入手しにくい
    • ハンドマイク(手元で発声ボタンを押せる)があると作業時には便利です。アプリ専用が売っていますがソコソコのプライス($100以上)して、かつ国際配送になりますので気軽には買えません。実感としては手軽さを考えると無くても問題無いと思います。

使いこなすコツ

  • リーダーが情報を集約する
    • この手のツールではありがちですが、ツールがあれば自然と情報共有されると思ったら大間違いです。必ずリーダーが情報を収集して整理する必要があります。今回は私がリーダー役だったので、zelloでやり取りした結果をこんなふうにホワイトボードシートにまとめていきました。

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  • 聞き手が応答や復唱をする
    • これもトランシーバー利用の一般的なことですが、聞き手が聞いたことを復唱(例:「◯◯の件、了解」)するのはとても大事です。話し手は話したことへの反応がないと不安になります。
    • 特定の人に向けての会話でない場合(全員へのアナウンス、誰宛かわからない話題など)はリーダーが応答や復唱をしましょう。
  •  イヤホンは必須
    • マイク付きのイヤホンがあると便利ですが、マイク無しでも良いです。Bluetoothイヤホンだともっと便利ですが、有線タイプにくらべてバッテリー消費がやや気になります。写真はイヤホンを使っている様子。

(@tinbotuさん写真を借用)

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  • 事前にアプリのインストールとアカウント作成しておく+可能なら事前練習する
    • 当日になってやるのは苛酷なので、使用するメンバーに事前にやってもらいましょう。
    • 可能ならグループ会話を事前に練習しておくと当日スムーズに使えます。
  •  モバイルバッテリー推奨
    • 現場作業で頻繁に会話すると電池消費がけっこう激しいです。モバイルバッテリーを併用すると安心です。
  • 使う時以外はアプリを停止させる
    • スマートフォンがロック状態でもスピーカーから音声が鳴るので、おもわぬタイミング(たとえばオフィスで仕事している状態)で会話が始まってしまうことがあります。グループをオフにするのもありですが、アプリを停止しておくと安心です。

イベントを運営するかたにはトランシーバーアプリを一度検討してみると良いかと思います。

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